神経内科ニュース

2012年5月12日 大豆イソフラボンがアミロイドβ蛋白のオリゴマーや線維の形成を抑制することを解明した論文が Biochimica et Biophysica Acta (BBA) - Molecular Basis of Disease 誌のオンライン版に掲載されました。

アミロイドβ蛋白(Aβ)の脳への沈着はアルツハイマー病の中心的な特徴です。
当教室の廣畑美枝Drらは、大豆イソフラボン、特にグリシテインとゲニステインがAβ線維化・オリゴマー化を抑制し、既成のAβ線維を不安定化すること、グリシテイン
がAβモノマー、オリゴマー、線維と分子結合するなどを明らかにし、その成果が
Biochimica et Biophysica Acta (BBA) - Molecular Basis of Disease 誌(IF =5.211)のオンライン版に掲載されました。

これまで、私達は赤ワイン関連フラボノイドなどが同様の抗アミロイド作用を有することを解明してきており、こうした食品関連成分がアミロイドを標的としたアルツハイマー病の予防戦略の1つとして有用であることが示唆されます。

Hirohata M, Ono K, Takasaki J-I, Takahashi R, Ikeda T, Morinaga A, Yamada M.
Anti-amyloidogenic effects of soybean isoflavones in vitro: Fluorescence
spectroscopy demonstrating direct binding to Aβ monomers, oligomers and
fibrils. Biochem Biophys Acta 2012 May 12. [Epub ahead of print]
 
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