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将来神経内科を考えている方へ

 
神経内科はやりがいのある領域です。21世紀の超高齢化社会において、脳血管障害、認知症、さまざまな神経難病に悩む患者さんの数は増加しつつあり、神経疾患の診療や予防の社会的ニーズはいよいよ大きくなってきています。
金沢大学神経内科では初期研修の時から神経内科を専門としたコースが選択できます。また、当科で後期研修を行う場合「後期臨床研修/専門医コース」で神経内科を研鑽することができます。途中、大学院に入って専門医と共に学位を取得するなど、各人の希望にフレキシブルに対応、それぞれの希望や適正に応じた分野で活躍できるように道筋をつけます。
 
 

A.コースの紹介

 
1) 専門医を取得する:
内科認定医、神経内科の専門医をとることは必須で、必ず取得できるよう指導します。具体的な研修プログラムは別項を参照してください。各人の、それまでの研修状況などの応じ、大学病院/主要関連病院での研修プログラムをたてます。希望があれば首都圏等の他地域の主要研修病院での短期間の研修を組み合わせることも可能です。併せて、内科専門医をとることもできます。研修の中には臨床ばかりでなく、疾患理解の基盤となる神経病理の研修まで含みます。症候学から始まり、各種検査、診断、治療の実際から、脳病理まで、全てを自分自身で経験することによって初めて本当の臨床力が身につくからです。
神経内科の専門医をとった後は、それぞれの人の希望や個性に応じ、いろいろな種類のサブスペシャリティの専門医(脳卒中、リハビリ、認知症など)を取得することが可能です。将来的には、「ある人は第一線の病院で脳卒中診療を、ある人はリハビリ病院でリハビリを、ある人は療養所的な施設で神経難病の臨床を、ある人は高齢者の施設で認知症の診療やケアを、ある人は開業して地域医療を、ある人は大学で診療に加えて教育や研究を、ある人は研究所で研究を、―――」といったように、皆さんそれぞれの希望や適性に応じた分野で活躍できるように道筋をつけます。
 
2) 自分の臨床経験を世界に発信する力をつける:
自分が受けもった患者さんの臨床報告を国際誌に出せる力がつくように、責任を持って指導します。当科の研究業績の中の臨床論文のほとんどは専門医をめざす研修中の若手医師によって書かれたものです。自分の臨床経験を世界に発信することによって、医療・医学の発展に貢献できるばかりでなく、自分が病棟でやっていること(診断や治療上の工夫、ディスカッションなど)が世界水準だということを実感し、自信がつきます。
 
3) 自分にあった研究によって学位をとる:
自分にあった研究テーマやスタイルで学位研究を行い、学位をとることができます。教室で進行中の研究プロジェクトとは関係なく、希望する研究ができることを保証します。むしろ、自分が研修中に出会った患者さんからいただいた研究のモチーフを大切にすることを歓迎します。大学院生の研究の内容は、臨床を基軸に、遺伝子や蛋白レベルの研究から、遺伝子改変動物モデルを用いた治療研究、大規模疫学研究まで多彩です(業績)。研究目標達成のために、ある期間、国内外の他の研究施設に留学している人達、自分の臨床研究に適した関連病院に常勤医として在籍しながら社会人大学院生として研究している人達もいます。収入面では問題なくそれぞれの人の状況に対応できますので、大学院コースで、専門医ばかりでなく学位もいっしょにとって、神経内科の臨床トレーニングと共に、臨床上の問題点を解決するための研究法の基本を身につけることをお勧めします。
 
こうした教育・研修システムを可能にしている背景(金沢大学神経内科の特色)には次のようなことがあります:
① 科(教室)の規模が小さく(教授から大学院生まで含めて全部で10数人)、きめ細やかな指導を責任もって行うことが可能です。
② 金沢大学の有する伝統と神経内科のもつ社会的ニーズの高さによって、地域の主要病院(主幹的な総合病院や療養型などの特色のある病院)のほとんど全てと密接なネットワークをつくっており(関連施設)、最高の臨床研修、臨床研究の環境が整っています(一つの大病院にいるだけでは、疾患および疾患に悩む患者さんの全貌を知り、理解することは不可能です)。その中には、私達が構築した地域における神経疾患剖検システムに基づくCPCなど、高水準の臨床を支える活動が含まれます。
③ 臨床を支える研究活動が活発に行われており、研究のジャンルも、実験室での遺伝子や蛋白の分子レベルでの研究から、免疫学的研究、神経病理学的研究、当地域の高齢化モデル地区での脳健診・認知症予防プロジェクト研究、全国調査による疫学的研究まで広範囲です。
 

B. コース修了後

 
内科認定医、神経内科専門医に加えて、自分の臨床経験を世界に発信できる実力と実績、学位研究を達成したことによって得られる洞察力を身につけた時に、現在の診療マニュアルの限界を超えて、更によりよい診療をめざすことのできるリサーチマインドをもった神経内科医として第一歩を踏み出すことができます。
その先の道は人それぞれですが、海外留学は、(どうしてもイヤな人以外)全員に勧め指導しています。海外で仕事をすることによって得られるものは、実際的な成果の部分を除いても極めて大きなもの(広い視野、見識など)があるからです。

最近の留学先には、
University of Southampton (UK)
University of Tübingen (Germany)
University of California at Los Angeles (USA)
University of California at Davis (USA)
University of Texas (USA)
Oxford University (UK)
などがあります。
 
質問がありましたら、遠慮なくメール等でお問い合わせください。また、いつでも見学や相談に来てください。歓迎します。
 
問い合わせ先:医局長(坂井) 
 
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