「アルツハイマー病患者に対するロスマリン酸の安全性と有効性に関する臨床試験における遺伝子解析研究について」
研究紹介
金沢大学病院神経内科で検査を受けた方へ
「アルツハイマー病患者に対するロスマリン酸の安全性と有効性に関する臨床試験における遺伝子解析研究について」
私たち金沢大学神経内科と東京大学大学院農学生命科学研究科ではアルツハイマー病の病態解明、診断法及び治療法の改善、開発に関する研究を行っています。
この研究では血液、脳脊髄液検体中のマイクロRNAを用いてアルツハイマー病の予防・治療ターゲットとなる血液、脳脊髄液マーカーを同定することを目的とします。なお、この研究は、金沢大学医学倫理審査委員会の審査を受け、金沢大学医薬保健研究域長の承認を得て行っているものです。
1.研究の対象
金沢大学病院神経内科で検査を受けた方を対象としています。この研究に参加したくない方がいらっしゃいましたら、そのことをお申し出ください。ご自分がこの研究の対象になっているかお知りになりたい方についても、お調べしお答えいたします。
2. 研究の目的について
研究課題名:アルツハイマー病患者に対するロスマリン酸の安全性と有効性に関する臨床試験における遺伝子解析研究について
この研究では血液、脳脊髄液検体中のマイクロRNAを用いてアルツハイマー病の予防・治療ターゲットとなる血液、脳脊髄液マーカーを同定することを目的としています。
3. 研究の方法について
この研究では、金沢大学病院神経内科で検査を受け「脳神経筋疾患の病態解明及び診断法、治療法の改善・開発に関する医学系研究」に同意をされた方の血液、脳脊髄液を用いてマイクロRNA実験を行います。「アルツハイマー病患者に対するロスマリン酸の安全性と有効性に関する臨床試験における遺伝子解析研究」に参加されたアルツハイマー病患者様の血液、脳脊髄液のマイクロRNA解析結果と合わせてアルツハイマー病の予防・治療ターゲットとなる血液、脳脊髄液マーカーを同定します。研究は、金沢大学医薬保健研究域医学系と東京大学大学院農学生命科学研究科で行います。集めたデータは学会や論文などに発表される事がありますが、個人情報が公表されることはありません。
4.研究期間
この研究の期間は、金沢大学医学倫理委員会の承認日から2020年3月31日までです。
5. 研究に用いる試料・情報の種類
「脳神経筋疾患の病態解明及び診断法、治療法の改善・開発に関する医学系研究」にて、脳神経筋疾患臨床データベースに登録された情報(臨床症状、血液検査、髄液検査、画像検査、電気生理学的検査、病理検査、治療薬剤等)と血液、脳脊髄液検体を用います。
6.外部への試料・情報の提供・公表
外部への情報の提供・公表は予定していません。
7.予想される利益と不利益について
この研究はデータの調査及び保存検体を用いた実験を行う研究であり、この研究に参加しても直接の利益はありません。予測される不利益として個人情報の流出の可能性は0ではありませんが、そういうことがないようにデータの取り扱いについては、外部に漏れることが無いよう細心の注意を払います。
8.プライバシーの保護について
この研究では、皆様のお名前に対応する番号をつけた一覧表を作り、データの調査には個人情報の含まれない対応番号のみを使います。この一覧表は金沢大学で保管され、外部へは提供されません。
また、この研究で得られた結果は学会や医学雑誌等に発表されることがありますが、あなたの個人情報などが公表されることは一切ありません。
9.研究参加に伴う費用の負担や通院について
この研究に参加することによる費用の負担や研究のためだけの新たな通院はありません。
10.研究組織
実施責任者
氏名 | 所属 | 職名 |
---|---|---|
山田正仁 | 医薬保健研究域医学系 | 教授 |
研究分担者
氏名 | 所属 | 職名 |
---|---|---|
篠原 もえ子 | 医学系 脳老化・神経病態学(神経内科学) | 特任准教授 |
坂井 健二 | 医学系 脳老化・神経病態学(神経内科学) | 助教 |
堂本 千晶 | 医学系 脳老化・神経病態学(神経内科学) | 研究員 |
共同研究機関および研究分担者
氏名 | 所属 | 職名 |
---|---|---|
小林 彰子 | 東京大学大学院農学生命科学研究科 | 准教授 |
小野賢二郎 | 昭和大学医学部内科学講座神経内科部門 | 教授 |
11. 研究への不参加の自由について
情報が当該研究に用いられることについて、患者様もしくはその代理人の方にご了承いただけない場合には、研究対象としませんので、2019年3月31日までに下記の問い合わせ先までお申出ください。
12. 遺伝情報の開示の考え方及び遺伝カウンセリングの必要性及びその体制
試料等提供者ご本人及び代諾者の方がご希望された場合、ご本人及び代諾者にのみ遺伝子解析結果を開示します。もしも、試料提供者がご本人やその家族等が試料等を提供したことに関連して不安、悩み、疑問等が生じて、遺伝カウンセリングをご希望された場合には、当機関及び当研究機関から紹介された病院、診療所にて遺伝カウンセリングを受けることができます。
13.個人情報の開示について
金沢大学における個人情報の開示の手続については,次のホームページを参照してください。
http://www.adm.kanazawa-u.ac.jp/ad_syomu/kojin-jyouho/
14.研究計画書など資料の入手について
この研究の研究計画書などの資料が欲しい,またはごらんになりたい場合は,研究に関する窓口に問い合わせてくだされば,対応いたします。
15. 研究に関する窓口
この研究の内容について、わからない言葉や、疑問、質問、自分がこの対象の対象になるかなど、更に詳細な情報をお知りになりたいときには、遠慮せずにいつでもお尋ねください。
研究責任者:山田 正仁(医学系 教授)
問合せ窓口:篠原もえ子(医学系 特任准教授)
住所:金沢市宝町13-1(金沢大学医学部神経内科)
電話:076-265-2292