金沢大学脳神経内科

研究・業績

「神経筋接合部・筋疾患の病態解明および治療法の開発の研究」への協力について

研究紹介

金沢大学附属病院神経内科で「脳神経筋疾患の病態解明および診断法、治療法の改善・開発に関する医学系研究」に同意をいただいた患者さんへ

「神経筋接合部・筋疾患の病態解明および治療法の開発の研究」への協力について

この研究は、神経筋接合部疾患や筋肉の病気について病態をより詳細に解明し、これらの病態に基づいた新たな治療法を開発することを第一の目的としております。
 ただし,神経筋接合部疾患の一つである重症筋無力症は、免疫機能がうまく働かない状態となり、自分自身を攻撃してしまう自己免疫性疾患の一つにあたります。どうして、このような状態になってしまうのかは、今でもよくわかっておりません。こうした疑問に答えるために,2018年4月から2023年3月までに,当院で「脳神経筋疾患の病態解明および診断法、治療法の改善・開発に関する医学系研究」に同意をいただいた患者さんの血液検体や生検検体、検査・治療の結果をもちいて新たな病態の解明およびこれらの病態を考慮した治療法を開発する研究を予定しております。
 この研究ではこれまで当科に保存された血液検体や生検検体、既に行われた検査や治療内容のデータを使いますので,患者さんの負担はありませんし,今後の治療方針にも影響しません。また費用の負担もありません。
 なお,この研究は,金沢大学医学倫理審査委員会の審査を受け,金沢大学医薬保健研究域長の承認を得て行っているものです。

1.研究の対象
2009年4月から2023年3月までに当院神経内科で「脳神経筋疾患の病態解明および診断法、治療法の改善・開発に関する医学系研究」に同意をいただいた患者さんで,この研究に参加したくない方がいらっしゃいましたら,そのことをお申し出ください。その場合,データは使いませんし,またこれからの治療に差し支えることは全くありません。また,ご自分がこの研究の対象になっているかお知りになりたい方についても,お調べしお答えいたします。

2. 研究の目的について
研究課題名:「神経筋接合部・筋疾患の病態解明および治療法の開発の研究」
この研究では重症筋無力症患者さんの中で,血液検体や生検検体、既に行われた検査や治療内容のデータを元に,この病気における自己免疫を調整する機能とこれらを考慮した治療法の開発を行うことを目的としています。

3. 研究の方法について
この研究では,2009年4月から2023年3月までに当院神経内科で「脳神経筋疾患の病態解明および診断法、治療法の改善・開発に関する医学系研究」に同意をいただいた患者さんについて,診療のときに検査した血液、生検検体等の試料や血液検査等のデータを使います。このときに患者さんのお名前などの個人情報を削除します。この後,必要なデータをまとめ,「神経筋接合部・筋疾患の病態解明および治療法の開発の研究」についての研究を行います。この研究では、自己抗体の同定や定量化、疾患特異マーカーの同定、血清中における因子が骨格筋に与える影響などを解析する研究を行います。集めたデータは学会や論文などに発表される事がありますが,個人情報が公表されることはありません。

4.研究期間
この研究の期間は,2018年4月1日(金沢大学医学倫理委員会の承認日)から2023年3月31日までです。

5. 研究に用いる試料・情報の種類
この研究に用いる試料は、血液や検査のために採取した骨格筋等を用います。また、年齢、性別、疾患名、病歴、治療歴、検査項目などのデータをカルテより抽出し利用することがあります。

6.外部への試料・情報の提供・公表
基本的には外部機関への試料提供は行いません。
研究結果を不特定多数に対し公表する場合は、研究に協力していただいた患者さんが特定できない範囲の情報(性別、年齢など)を公表することがあります。

7.予想される利益と不利益について
この研究は剖検によって得られた検体を用いて行う研究であり,この研究に参加しても患者さんに直接の利益はありません。予測される不利益として個人情報の流出の可能性は0ではありませんが、そういうことがないようにデータの取り扱いについては,外部に漏れることが無いよう細心の注意を払います。

8.プライバシーの保護について
この研究では,患者さんのお名前に対応する番号をつけた一覧表を作り、データの調査には個人情報の含まれない対応番号のみを使います。データの調査のときに個人情報が漏れないように、この一覧表は,データとは別に取り扱います。
また,この研究で得られた結果は学会や医学雑誌等に発表されることがありますが、あなたの個人情報などが公表されることは一切ありません。

9.研究参加に伴う費用の負担や通院について
この研究に参加することによる費用の負担や研究のためだけの新たな通院はありません。

金沢大学保健管理センター

教授 吉川 弘明
准教授 足立 由美
協力研究員 丸田 高広

金沢大学大学院医薬保健総合研究域 脳老化・神経病態学(神経内科学)

教授 山田 正仁
准教授 岩佐 和夫
協力研究員 古川 裕
協力研究員 枝広 茂樹

子どものこころの発達研究センター

教授 横山 茂

11. 研究への不参加の自由について
試料・情報が当該研究に用いられることについて、患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には、研究対象としませんので、2023年3月31日までに下記の問い合わせ先までお申出ください。

12.個人情報の開示について
金沢大学における個人情報の開示の手続については,次のホームページを参照してください。

http://www.adm.kanazawa-u.ac.jp/ad_syomu/kojin-jyouho/

13.研究計画書など資料の入手について
この研究の研究計画書などの資料が欲しい,またはごらんになりたい場合は,研究に関する窓口に問い合わせてくだされば,対応いたします。

14.研究に関する窓口
この研究の内容について,わからない言葉や,疑問,質問,自分がこの対象の対象になるかなど,更に詳細な情報をお知りになりたいときには,遠慮せずにいつでもお尋ねください。

研究機関の名称:金沢大学医薬保健研究域医学系
研究責任者:山田 正仁(金沢大学医薬保健研究域医学系/附属病院神経内科 教授)
問合せ窓口:岩佐 和夫(金沢大学附属病院神経内科 准教授)
 住所:金沢市宝町13-1
 電話:076-265-2292
  • 〒920-8640 石川県金沢市宝町13番1号
  • TEL:076-265-2292