「特発性両側性脳内石灰化症患者の検体中の生体元素、生理活性物質および関連蛋白の測定」について
金沢大学附属病院 神経内科で診療を受けられた方へ
研究課題名「特発性両側性脳内石灰化症患者の検体(血液・髄液・毛髪)中の生体元素、生理活性物質および関連蛋白の測定」
私たちは岐阜大学神経内科・老年学分野との共同研究として、特発性両側性脳内石灰化症について病態の解明と治療法の開発研究を行っています。特発性両側性脳内石灰化症は原因不明の脳内石灰化が生じる病気ですが、原因や治療法が分かっていません。なお,この研究は,金沢大学医学倫理審査委員会の審査を受け,金沢大学医薬保健研究域長の承認を得て行っているものです。
1.研究の対象
2007年1月から2017年8月に金沢大学附属病院神経内科で脳脊髄液検査を受けられ、試料の二次利用に同意をされた方を対象としています。本研究に参加したくない方がいらっしゃいましたら,そのことをお申し出ください。その場合,新しく計画したこの研究にはあなたの調査データ・試料は使いません。また,ご自分がこの研究の対象になっているかお知りになりたい方についても,お調べしお答えいたします。
2.研究の目的について
この研究では、特発性両側性脳内石灰化症の患者さんの検体(血液・髄液・毛髪)の生体元素(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロール)、生理活性物質(メタロチオネイン、セルロプラスミン)および関連蛋白(タウ蛋白、アミロイドβ蛋白等)を調べることにより、特発性両側性脳内石灰化症の病態や治療法開発に役立てることを目的としています。
3.研究の方法について
この研究では2007年1月から2017年8月に金沢大学附属病院神経内科で脳脊髄液検査を受けられ、試料の二次利用に同意をされた方について、保存済みの脳脊髄液サンプルを用いて分析します。これは、岐阜大学神経内科・老年学分野および岐阜大学医学部附属病院臨床検査部で行います。参加者のお名前などの個人情報は金沢大学から岐阜大学へ検体を送付する際に削除します。この後,必要なデータをまとめ,特発性両側性脳内石灰化症と検体中の生体元素、生理活性物質、および関連蛋白との関係についての研究を行います。集めたデータは学会や論文などに発表される事がありますが,個人情報が公表されることはありません。
4. 研究期間
この研究の期間は,金沢大学医学倫理審査委員会の承認日から2020年3月31日までです。
5. 研究に用いる試料・情報の種類
これまでの研究計画で同意を頂き、当科で保存しています脳脊髄液検体を用います。情報流出の対策として、得られました情報等に関しては、カルテ番号、生年月日、イニシャルなど個人が特定可能なデータは削除し、符号がつけ、その対応表を厳重に管理します。そのため、患者さんから得られた検査データ等と臨床情報等はその対応表がなければ結びつかないような形で、個人情報保護に配慮をします。
6. 予想される利益と不利益について
この研究は観察研究であり、この研究に参加しても参加者に直接の利益はありません。予測される不利益としては、個人情報の流出の可能性を考えます。個人情報は厳重に保護し、外部にデータ流出などがないように、細心の注意を払います。
7. プライバシーの保護について
この研究では,参加者のお名前に対応する番号をつけた一覧表を作り、データの調査には個人情報の含まれない対応番号のみを使います。データの調査のときに個人情報が漏れないように、この一覧表は,データとは別に取り扱います。また,この研究で得られた結果は学会や医学雑誌等に発表されることがありますが、あなたの個人情報などが公表されることは一切ありません。
8.研究参加に伴う費用の負担や通院について
この研究に参加することによる費用の負担や研究のためだけの新たな通院はありません。
9 . 研究組織
研究代表者
氏名 | 所属 | 職名 |
---|---|---|
山田 正仁 | 金沢大学医薬保健研究域医学系 | 教授 |
研究分担者名
氏名 | 所属 | 職名 |
---|---|---|
篠原もえ子 | 金沢大学医薬保健研究域医学系 | 助教 |
保住 功 | 岐阜大学神経内科・老年学分野 | 客員臨床教授 |
林 祐一 | 岐阜大学神経内科・老年学分野 | 臨床講師 |
山田 恵 | 岐阜大学神経内科・老年学分野 | 臨床講師 |
犬塚 貴 | 岐阜大学神経内科・老年学分野 | 教授 |
金子雅幸 | 岐阜薬科大学・薬物治療 | 講師 |
位田雅俊 | 岐阜大学・老年学分野 | 非常勤講師 |
栗田尚佳 | 岐阜大学・老年学分野 | 非常勤講師 |
清島満 | 岐阜大学・病態情報解析医学分野 | 教授 |
古田伸行 | 岐阜大学附属病院検査部 | 技師長 |
10. 研究への不参加の自由について
試料・情報が当該研究に用いられることについて、ご参加いただける方もしくはその代理人の方にご了承いただけない場合には、研究対象としませんので、2017年12月31日までに下記の問い合わせ先までお申出ください。
11.個人情報の開示について
金沢大学における個人情報の開示の手続については,次のホームページを参照してください。
http://www.adm.kanazawa-u.ac.jp/ad_syomu/kojin-jyouho/
12.研究計画書など資料の入手について
この研究の研究計画書などの資料が欲しい,またはご覧になりたい場合は,研究に関する窓口に問い合わせてくだされば,対応いたします。
13.研究に関する窓口
この研究の内容について,わからない言葉や,疑問,質問,自分がこの対象の対象になるかなど,更に詳細な情報をお知りになりたいときには,遠慮せずにいつでもお尋ねください。
金沢大学医薬保健研究域医学系 脳老化・神経病態学(脳神経内科学)
篠原 もえ子、山田 正仁
電話番号:076−265−2292
ファックス番号: 076−234−4253