「脳アミロイドアンギオパチー関連炎症の発症機構の解明」について
研究に参加して下さる患者さんまたはそのご家族の方々へ
研究課題名「脳アミロイドアンギオパチー関連炎症の発症機構の解明」
この説明文書は、上記研究課題に参加して下さる患者さんまたはそのご家族の方々へ、この研究について詳しく知って頂き、もし研究に参加したくない場合は、その旨を御連絡頂くことをお願いするためのものです。本来であれば、直接本研究課題について説明させて頂き、研究参加についてのご了解を頂く必要がありますが、本研究課題では、現在当院に通院されていない方も含まれていると思われますので、全員の患者さんまたはそのご家族に直接説明させて頂くのは現実的には不可能と考え、この説明文書にて本研究課題の説明に替えさせて頂きます。尚、本研究課題は、金沢大学医学倫理審査委員会の承認を得て行っています。
研究の目的について
脳アミロイドアンギオパチー(CAA)は脳や髄膜内の血管へのアミロイド(Aβ)の沈着により生じる疾患です。CAAでは沈着したAβに対する免疫反応によって生じる炎症・血管炎(CAA関連炎症)を引き起こすことが知られていますが、高度な炎症を生じる機序の詳細は不明です。CAA関連炎症の発症に関連する危険因子を明らかにし、発症予防や新規治療法開発の端緒とすることが本研究の目的です。
対象となる患者さんについて
金沢大学神経内科で医学倫理委員会に承認された研究としまして(課題名:脳神経筋疾患の病態解明および診断法、治療法の改善・開発に関する医学系研究、課題番号:697)、患者さんより得られた臨床データおよび脳脊髄液といった試料を保存し、臨床データベースの構築と神経筋疾患検体バンクを構築しています。本研究では上記の研究にて収集された臨床データと試料を使用します。
研究の方法について
臨床データベースの情報から、脳アミロイドアンギオパチーと診断された患者さんを抽出し、神経筋疾患検体バンクに保存されている脳脊髄液といった試料の検討を行います。
個人情報の取り扱い方法について
研究利用について同意をいただいている方について、臨床データベースと神経筋疾患検体バンクに保存された情報から個人を特定できる情報を全て破棄し、新たに番号をつけてから研究に使用します(連結可能匿名化)。匿名化は、金沢大学医薬保健研究域医学系 脳老化・神経病態学(神経内科学)の岩佐和夫が行います。
個人情報管理者
岩佐和夫 金沢大学医薬保健研究域医学系 脳老化・神経病態学(脳神経内科学) 准教授
研究への参加の自由と研究への参加を望まれない場合は電話または書面で御連絡頂ければ対象から外すことについて
この研究に参加するかどうかは、患者さんまたはご家族の自由な意思でお決め下さい。もし、本研究への参加を望まない場合は、締め切り日までに下記の連絡先へ電話または書面で御連絡頂けましたら、随時研究対象から外します。
連絡先:金沢大学附属病院 神経内科
〒920-8640 石川県金沢市宝町13-1 電話 076-265-2292
担当 坂井 健二