安静閉眼時及び開眼時の脳磁図(MEG)が早期アルツハイマー病の検出に有用であることを示した研究成果が Scientific Reports 誌に掲載されました。
脳磁図(magnetoencephalography: MEG)は非侵襲的で最も高い時間的分解能を有する脳機能計測装置です。当科の池田芳久Drらは、アルツハイマー病(AD)(ADによる軽度認知障害を含む早期AD)および認知機能正常者を対象に、安静閉眼時および開眼時のMEGを記録しました。多角的な解析の結果、MEGは高い精度で早期ADを検出できることを明らかにし、その成果が Scientific Report に掲載されました。
さらに、認知機能低下を予測・早期発見するための方法としてのMEGの有用性を確立するため、現在、地域高齢者を対象とした前向き縦断研究等を進めています。
Ikeda Y, Kikuchi M, Noguchi-Shinohara M, Iwasa K, Kameya M, Hirosawa T, Yoshita M, Ono K, Samuraki-Yokohama M, Yamada M
Scientific Reports volume 10, Article number: 9132 (2020)