2018年6月1日
私たちは、
123I- MIBG心筋シンチグラフィー検査による心臓交感神経機能評価のレビー小体型認知症(DLB)診断における有用性を明らかにすることを目的に、全国多施設研究「レビー小体型認知症とアルツハイマー病における心臓交感神経機能評価の診断的意義に関する研究」(略称
「DLB診断研究プロジェクト」)を、精神神経科学振興財団の支援を得て2009年から実施しています。
2015年3月、最初の横断的研究の成果を、PLoS One誌に報告しました
(2015年3月26日記事)。
2017年6月、それらの成果に基づき、DLB診断基準におけるMIBGの位置づけのアップグレードに成功し、DLB診断基準を12年ぶりに改訂したDLBコンソーシアム第4レポートをNeurology誌に発表しました
(2017年6月7日記事)。
このたび、当科の小松Drらは全国の研究者とともに、3年間のフォローアップ多施設研究の成果を J Neurol Neurosurg Psychiatry 誌に報告しました。本研究成果により、ベースライン時のMIBG検査の高い診断精度、DLB早期診断におけるMIBGの有用性が明らかになりました。
Komatsu J, Samuraki M, Nakajima K, Arai H, Arai H, Arai T, Asada T, Fujishiro H, Hanyu H, Iizuka O, Iseki E, Kashihara K, Kosaka K, Maruno H, Mizukami K, Mizuno Y, Mori E, Nakamura H, Nakano S, Nakashima K, Nishio Y, Orimo S, Takahashi A, Taki J, Tokuda T, Urakami K, Utsumi K, Wada K, Washimi Y, Yamashina S, Yamasaki J, Yoshita M, Yamada M.
123I-MIBG myocardial scintigraphy for the diagnosis of DLB: a multicentre 3-year follow-up studyJ Neurol Neurosurg Psychiatry 2018 May 31. pii: jnnp-2017-317398. doi: 10.1136/jnnp-2017-317398. [Epub ahead of print]