当科で開発した5分間で軽度認知障害・認知症を検出できるコンピューター化認知評価バッテリー(タッチパネル式認知機能テスト)の論文が金沢大学のPapers of the Monthに選出されました。
金沢大学は総合大学として様々な研究を行なっています。本学所属の研究者による研究論文は毎月100本以上出版され、人類の学術的発展に貢献しています。その中でも、とりわけ優れているものとして各分野の専門家によって認められた論文を、Papers of the Monthとして紹介しています。
このたび、2020 年12月に当科がPLoS ONE誌に発表した下記の論文が、2021年2月の Papers of the Month として選出されました。この論文で、当科の篠原・堂本らは、医療機関を受診しなくとも自宅等で気軽にパソコンで認知機能検査が実施できる「タッチパネル式認知機能テスト」を開発し、およそ5分で軽度認知障害及び認知症が検出できることを示しました。「タッチパネル式認知機能テスト」は直接患者さんと接することなく認知機能検査が実施できることから、コロナ禍においても有用な認知症診断ツールとなると考えられます。
Noguchi-Shinohara M*, Domoto C*, Yoshida T, Niwa K, Yuki-Nozaki S, Samuraki-Yokohama M, Sakai K, Hamaguchi T, Ono K, Iwasa K, Matsunari I, Komai K, Nakamura H, Yamada M.
*Equally contributed
PLoS One. 2020 Dec 11; 15: e0243469.