妄想や幻視が早期より認められ、Meynert核のLewy小体病理が目立った認知症を伴うParkinson病の症例報告がNeuropathology誌のオンライン版に掲載されました。
認知症を伴うParkinson病といったLewy小体病では妄想や幻視が認められますが、Lewy小体病における妄想の責任病巣は明らかになっていません。当科の坂井Drらは、発症早期より妄想が目立ち、幻視も見られた全経過27年の認知症を伴うParkinson病の症例を病理学的に検討し、Meynert核のLewy小体病理が妄想や幻視に関連している可能性を示しました。その成果がNeuropathology誌のオンライン版に掲載されました。
Sakai K, Ikeda T, Ishida C, Komai K, Yadama M
Neuropathology, First published: 26 June 2019