重症筋無力症骨格筋におけるPD-L1の発現亢進に関する報告がJournal of Neuroimmunologyのオンライン版に掲載されました。
2018年10月1日
重症筋無力症(MG)は、神経筋接合部のシナプス後膜に発現するアセチルコリン受容体などに対する自己抗体が発現し、眼瞼下垂や複視を始めとする筋力低下を呈する自己免疫性疾患です。MGの骨格筋では、通常状態の骨格筋では発現がみられない蛋白の発現が亢進している可能性が示されつつあります。当教室の岩佐Drらは、MG患者の骨格筋において、免疫チェックポイント因子のリガンドの一つであるPD-L1(programmed cell death ligand 1)の発現が亢進していることを報告し、Journal of Neuroimmunologyのオンライン版に掲載されました。