多発性硬化症で脳脊髄液中のADAが上昇を認めた症例報告が、Multiple Sclerosis and Related Disorders誌に掲載されました。
結核性髄膜炎では脳脊髄液のadenosine deaminase (ADA) が上昇することが知られていますが、炎症性脱髄性疾患で上昇しているとの報告はこれまでにありませんでした。佐村木Dr、坂井Drらは脳生検や画像所見などから診断された高齢発症の多発性硬化症で、脳脊髄液中のADAが急性期に上昇していた1例を報告し、Multiple Sclerosis and Related Disorders誌に掲載されました。
Samuraki M, Sakai K, Odake Y, Yoshita M, Misaki K, Nakada M, Yamada M.
Multiple sclerosis showing elevation of adenosine deaminase levels in the cerebrospinal fluid.
Mult Scler Relat Disord (in press)