神経内科ニュース

神経リンパ腫が、末梢神経系と中枢神経系に進展し、増悪寛解を繰り返した症例報告論文がJournal of neurological sciences誌のオンライン版に掲載されました。

神経リンパ腫は末梢神経系へリンパ腫が浸潤する稀な疾患です。
当教室の赤木明生Dr.らは、末梢神経障害で初発し、その後末梢神経障害と中枢神経障害が増悪寛解しながら出現した症例を報告しました。その成果がJournal of neurological sciences誌 (IF = 2.439)のオンライン版に掲載されました。

これまで、末梢神経系のみへ浸潤を認めるリンパ腫は当教室から報告されていました。また、中枢神経系で寛解を認めるリンパ腫は報告されていました。また、しかし、今回報告した症例のように、末梢神経系と中枢神経の双方に進展し、かつ増悪寛解を認めた症例の既報告はなく、神経リンパ腫症の多彩さを示す重要な報告であると考えています。

Akio Akagi, Kenjiro Ono, Tsuyoshi Hamaguchi, Miharu Samuraki, Mitsutoshi Nakada,
Yukiko Shima, Tetuya Oohata, Masahito Yamada. Neurolymphomatosis exhibiting repeated exacerbation and remission in both the peripheral and central nervous systems. J Neurol Sci, 24 July 2014 (on line)
 
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