神経内科ニュース

重症筋無力症の骨格筋における小胞体ストレス応答の関与を明らか にした論文が、J.Neuroimmunology誌に掲載されまし た。

 当科では、重症筋無力症の病態を解明するための研究を行ってきております。今回、
岩佐らは、重症筋無力症患者の骨格筋に小胞体ストレス応答が生じており、その病態に
関与している可能性を示す研究結果を発表しました。この結果は、重症筋無力症
の病態について、新たな知見を示しております。この研究成果は、重症筋無力症の
骨格筋内での反応が臨床症状に関わっているだけでなく、症状改善に関わる反応にも
つながる可能性があり、新たな治療法の開発も期待されます。

この研究成果は5 月29日に、J.Neuroimmunology誌オンライン版に掲載されました。

Authors:Kazuo Iwasa,Yoshinori Nambu, Yuko Motozaki, Yutaka Furukawa,
Hiroaki Yoshikawa, Masahito Yamada
title: Increased skeletal muscle expression of the endoplasmic reticulum
chaperone GRP78 in patients with myasthenia gravis

DOI information: 10.1016/j.jneuroim.2014.05.006
 
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