神経内科ニュース

2011年12月22日 アポリポ蛋白E遺伝子型が地域在住健常者の脳の糖代謝と萎縮に与え る影響についての論文が Neurobiology of Aging のオンライン版に掲載されました。

 アポリポ蛋白E遺伝子のε4アリルはアルツハイマー病の遺伝的リスクであることが知られていますが、認知機能が正常な人の脳機能にも影響を及ぼしているかどうかについては評価が一定しません。
 当教室は、先端医学薬学研究センター(松成一朗・部長)と共同で、地域在住健常者と認知症患者を中心とした脳画像研究を行っております(Ishikawa Brain Imaging Study: IBIS)。当教室の佐村木美晴Drらは、アポリポ蛋白E ε4の影響について地域在住健常者を対象とした厳密な検討を行い、ε4 保有健常者の多くでは脳糖代謝は保たれ脳萎縮がみられないことを結論し、その成果が Neurobiology of Aging 誌(IF = 6.634)に掲載されました。



Samuraki M, Matsunari I, Chen W-P, Shima K, Yanase D, Takeda N, Matsuda H, Yamada M. Glucose metabolism and gray-matter concentration in apolipoprotein E ε4 positive normal subjects. Neurobiol Aging, 22 December 2011 (on line)

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