金沢大学脳神経内科

脳神経内科ニュース

脳アミロイドアンギオパチー関連炎症について、 脳脊髄液のサイトカインやマトリックスメタロプロテアーゼを検討した研究成果が Acta Neurologica Scandinavica誌のオンライン版に掲載されました。

脳アミロイドアンギオパチー関連炎症(CAA-ri)は血管に沈着したアミロイドに対する免疫反応によって生じると考えられていますが、炎症を生じる症例は脳アミロイドアンギオパチー(CAA)の一部であり、その詳細な病態は不明でした。
今回我々は、全国の多施設より収集したCAA症例の生体試料を利用し、CAA-ri症例や炎症を生じていないCAA症例の脳脊髄液におけるサイトカインやマトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs)、MMPsのinhibitorであるTIMPsを検討しました。
その結果、血小板由来成長因子(PDGF-BB)やMMP-2、TIMP-1やTIMP-2がCAA-riの発症に関連している可能性を示し、その成果がActa Neurologica Scandinavica誌のオンライン版に掲載されました。
今回の結果はCAA-riの病態解明や新たな早期診断マーカーの確立につながる研究成果であると考えられました。

Sakai K, Noguchi-Shinohara M, Ikeda T, Hamaguchi T, Ono K, Yamada M.

Cerebrospinal fluid cytokines and metalloproteinases in cerebral amyloid angiopathy-related inflammation.

First published: 28 November 2020

脳神経内科ニュース

news
  • 〒920-8640 石川県金沢市宝町13番1号
  • TEL:076-265-2292