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アルツハイマー病における脳アミロイドアンギオパチー関連微小出血 が脳脊髄液中のアミロイドβタンパク質1-40の低下と関連することを明らかにし た研究成果がJ Alzheimers Disのオンライン版に掲載されました。

2016年11月4日
 アルツハイマー病における脳アミロイドアンギオパチー関連微小出血が脳脊髄液中のアミロイドβタンパク質1-40の低下と関連することを明らかにした研究成果がJ Alzheimers Disのオンライン版に掲載されました。

 アルツハイマー病(AD)では脳血管へのアミロイド沈着症である脳アミロイドアンギオパチー(CAA)がしばしばみられます。また、ADでは老人斑の主成分であるアミロイドβタンパク質1-42(Aβ42)がADの脳脊髄液中で低下することが知られています。
 当教室の篠原らはAD患者の脳脊髄液を解析し、CAA関連微小出血を有する例ではAβ42ばかりでなくAβ40の低下がみられることを解明しました。それは脳血管におけるAβ40およびAβ42の沈着を反映しているものと考えられました。この研究成果はJ Alzheimers Disのオンライン版に掲載されました。
 ADに対するAβ免疫療法の治験が進行していますが、AD脳でみられるCAAに関連した合併症(血管性浮腫や出血など)が高率に出現することが問題になっています。脳のアミロイド沈着をみるアミロイドイメージングは老人斑とCAAを区別することができません。本研究は、脳脊髄液中Aβ40低下がADにおけるCAA合併のマーカーとなることを示した重要な成果です。

Noguchi-Shinohara M, Komatsu J, Samuraki M, Matsunari I, Ikeda T, Sakai K, Hamaguchi T, Ono K, Nakamura H, Yamada M.
Cerebral Amyloid Angiopathy-Related Microbleeds and Cerebrospinal Fluid Biomarkers in Alzheimer's Disease.
J Alzheimers Dis. 2016 Oct 11. [Epub ahead of print]

 
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