神経内科ニュース

アルツハイマー病において脳アミロイドアンギオパチーが大脳皮質の萎縮や代謝低下に関与していることを示した論文が Journal of Alzheimer's Disease に掲載されました。

2015年9月15日 

 脳アミロイドアンギオパチーはアルツハイマー病で高率にみられ、脳出血や脳梗塞、大脳白質病変などの原因になることが知られています。
今回、当科の佐村木Drらは、脳アミロイドアンギオパチーによる皮質微小出血を有するアルツハイマー病について脳灰白質容積と糖代謝を検討し、脳アミロイド アンギオパチーが主に側頭葉皮質の代謝低下や萎縮に関与し認知機能とも関連していることを明らかにしました。
脳アミロイドアンギオパチーは、広範囲な脳虚血を通じて、大脳白質ばかりでなく大脳皮質の代謝低下や萎縮も引き起こすものと推定されます。


Samuraki M, Matsunari I, Yoshita M, Shima K, Noguchi-Shinohara M,
Hamaguchi T, Ono K, Yamada M.
Cerebral amyloid angiopathy-related microbleeds correlate with glucose metabolism and brain volume in Alzheimer's disease.
Journal of Alzheimer's Disease 48 (2015) 517–528
 
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