入院診療実績

入院診療実績(H27)

 神経内科病棟は東2階にあり、病床数は20床です。今年(2015年1月〜12月)の退院患者の総のべ人数は206例でした。近年の入院患者数で200名を超えたことはなく、大学病院としては比較的入院患者数が多かった1年でした。7月に小野先生が転出されたため、指導医が1名不足した状況となりましたが、前年以上の患者数を診療できたことにつきまして、診療を担当した医師はもちろん、緊急入院などを引き受けていただいた東病棟2階のスタッフに感謝したいと思います。しかしながら、下半期は常時100%以上の病床利用率であったにもかかわらず入院待ちが2−3ヶ月と改善できなかったことについては、今後も引き続き改善点を模索していきたいと考えています。
 入院症例の内訳は以下に示すとおりで、例年通り変性疾患が多くを占めていますが、2015年は比較的感染症・炎症性疾患が多く入院していました。地方では、神経系疾患を専門領域に細分化できるほどの病院数がないため、それなりに多彩な疾患を経験できることが強みだと考えています。自分が初めて経験する疾患もあり、色々と悩みながら診療を行った1年間でした。今後も病棟担当医とともに様々な疾患の診療経験を積み、金沢大学神経内科の実績を積み上げていければと考えています。
 近年は医療の専門化が進み、神経疾患の診療については、頻度の高い脳血管障害から非常に稀な神経変性疾患まで、非常に広範囲な領域について高い専門性のある診療を求められています。しかも高齢化社会の進行や医療の高度化に伴い、何らかの神経系の合併症を生じる患者数は増加の一途をたどっているように感じます。これらのニーズに応えるべく、病棟を担当する先生には、多くの経験を積み、一人でも一定レベル以上の診療ができる技量を身につけて欲しいと思っています。
 最後になりましたが、病棟運営に尽力いただいた医師や看護師以外のソーシャルワーカー、病棟事務、医局事務および技師、臨床心理士等の方々のご協力に深く感謝します。
また、大学病院のみでは担当できない患者さんの診療をお引き受けいただきました関連施設の先生にも心よりお礼申し上げます。
 
<疾患内訳>(例数)

・血管障害:13
脳梗塞 11
脳血管炎1
脊髄梗塞1

・認知症:4
Alzheimer病1
Lewy小体型認知症1
FTDP-17 1
分類不能の認知症 1

・感染症・炎症性疾患: 27
髄膜脳炎 9
肥厚性硬膜炎 6
サルコイドーシス 3
Creutzfeldt-Jakob病 1
HIV associated neurocognitive disorders 1
Behçet病 1
HTLV-I関連脊髄症 1
脳膿瘍 1
分類不明脳炎 4

・変性疾患(認知症以外):53
筋萎縮性側索硬化症 18
脊髄小脳変性症 6
痙性対麻痺 2
Parkinson病 7
進行性核上性麻痺 6
大脳皮質基底核変性症 4
パーキンソニズム 6
Huntington病 2
平山病 1
核内封入体病 1

・筋・神経筋接合部疾患:17
重症筋無力症 11
皮膚筋炎 2
ミオパチー 4

・末梢神経障害:27
家族性アミロイドポリニューロパチー 7
抗MAG抗体陽性ニューロパチー 3
Guillain-Barré症候群 3
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 2
ANCA関連血管炎 1
Charcot-Marie-Tooth病 1
CIDP 1
その他の末梢神経障害 9

・脱髄性疾患:14
多発性硬化症 13
視神経脊髄炎(NMOSD) 1

・てんかん:10

・内科・全身性疾患に伴う神経疾患:5
傍腫瘍性症候群 1
糖尿病性末梢神経障害 1
副腎不全 1
Sjögren症候群 1
感染性心内膜炎 1

・腫瘍:1
神経膠腫1

・その他:35
精神疾患 8
不随意運動 2
脊椎関連疾患 3
白質病変 4
構音障害 2
一過性全健忘 2
肺炎 2
急性薬物中毒 2
首下がり 1
めまい 1
動眼神経麻痺 1
眼瞼痙攣 1
全身性アミロイドーシス 1
頭痛 1
間質性膀胱炎 1
膝関節症 1
眼瞼下垂 1
失神 1

計  206 例
 
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